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永作芳也の現在|将棋士を引退でなく退会はなぜ?茨城で教室を開講




藤井聡太(ふじいそうた)さんの無敗記録、羽生善治(はぶよしはる)さんの国民栄誉賞受賞、加藤一二三(かとうひふみ)さんのバラエティ出演による人気。
最近は話題が多く、将棋界が賑わっていますよね。

そんな中、将棋界の伝説とされた人物が「永作芳也(ながさくよしなり)」さんです。
過去に類を見ない将棋界を退会。なぜ退会をしたのでしょうか?

退会と引退の違いや、現在について調べて見ました。

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将棋界の引退と退会の違い

将棋界とは、日本将棋連盟が運営する公益財団法人です。

プロの将棋士になると、棋士番号というものが与えられます。
この制度は、1977年4月1日から導入されていて、同日の時点での現役棋士と引退棋士に対して、棋士となった日が早い順番に、1番2番と番号が与えられています。

ちなみに、導入日以前までに死去または退会した棋士に対しては、番号は与えられていません。

棋士は、60歳を迎えた時にC級2組まで上がっていない、もしくは60歳以降にC級2組から降級した場合に、強制的に引退となります。
引退したとしても、正会員として扱われていて、現役棋士との違いは「公式戦を対局する資格を失う」のみです。(「引退棋士」「退役棋士」と呼ばれています)

対して、退会は引退と違い、会員を退会するということです。すなわち日本将棋連盟から去る。ということですね。

 

2018年6月現在、棋士番号は314番まで与えられていますが、139番のみ欠番となっています。
つまり、139番の棋士が退会したということですね。
その方こそ「永作芳也(ながさくよしなり)」さん、というわけです。

まとめると
引退=公式戦には出られないがプロ棋士としての正会員なのでプロとして扱われる。
退会=連盟の脱退、会員資格を失い、将棋から身を引く、ということになります。

プロの将棋士という名誉を自ら捨てた永作芳也さん。一体なぜなのでしょうか?

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将棋士が目指すのは名人。名人になれないなら意味がない

永作芳也さんは、小学校2、3年の頃に将棋を覚え、高校2年生になってからプロ入りを目指します。
そして1979年、永作芳也さんが24歳の時にプロ入りを果たしています。
1986年には5段に昇格(通算100勝)し、翌年の1987年では、NHK杯テレビ将棋トーナメントで本戦出場を果たし、1回戦で国民栄誉賞を受賞した羽生善治さんと対戦をしています。
戦績は激闘の末羽生善治さんの勝利でした。

そして1988年に現役を引退、つまり連盟の退会をしました。

当時永作芳也さんは「名人になるため棋士となったが、自分の実力では名人になれないと悟ったので棋士を辞めた」と語っています。
しかし2017年の取材では、その理由の他に将棋界以外にも興味があったので退会を決意したと答えていました。

 

てっぺんが見えないなら意味がない。自分の力量を俯瞰で見ることができ、その事実をしっかりと受け止める器量。
この行動力はすごいですよね。まさに漢の決意のように感じました。
では、そんな永作芳也さんの現在はどうなっているのでしょうか?

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茨城県で保険代理店で勤めながら子供に将棋を教えている

現在は、永作芳也さんの出身地でもある茨城県行方市に住んでおり、保険代理店で働いているようです。
その傍ら、子供達に将棋を教えているのです。

将棋界を去った後、しばらくは将棋に触れていなかったのですが、いつかは子供達に将棋を教えたいと思っていたようです。
そんな中、藤井聡太さんを筆頭に将棋が大ブームになり、地元の方から永作芳也さんに「子供に将棋を教えて欲しい」との要望があったのです。

あの羽生善治さんと対局した経験もあり、地元では永作芳也さんは有名だったので子供に教えて欲しいと思う人はたくさんいたようですね。
永作芳也さんは、自分が70歳を過ぎたあたりから子供教室をやろうと考えていた矢先に、周囲からの要望もあり、自身の予定より早く教室を開いたのです。

藤井ブームが周囲を巻き込み、伝説の将棋士、永作芳也さんに再び将棋の駒をもたせた、というわけですね。

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天王崎観光交流センター「コテラス」で永作将棋教室を開催

茨城県行方市にある、天王崎観光交流センターコテラスという場所で、永作将棋教室を開催しています。

毎週日曜日の9:00~11:00に開催しています。
また子供だけでなく大人も参加できます。
はじめに入会金が必要で、あとは月額費用がかかります。

入会金:8000円
月額:<子供の部>:5000円  
<大人の部>:8000円

申し込み電話番号:090-4137-6850

また、体験入会も受け付けているようです。(詳細は電話でお答えするとのことでした)

まとめ

日本将棋連盟で唯一の退会をし、欠番となった139番。
その番号をもつのは永作芳也さん。

自分は名人になれないと悟った永作芳也さんは、連盟を退会し、地元の保険代理店で勤務。
いつしか子供達に将棋を教えたいと思っていましたが、藤井ブームにより周囲から講師の依頼が殺到。

現在は地元の天王崎観光交流センターコテラスで、週に1回の将棋教室を開いています。

永作芳也さんが連盟に戻ることはありませんが、いつしか永作将棋教室から、新たな名人が誕生することを期待しています。

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