高齢化社会。もはやこの言葉は当たり前のように使われる時代になってきましたね。
平成29年9月時点での65歳以上の人口は3510万6千人で、全体の人口の約27%にもなります。
人口の約3人に1人は65歳以上ですね。
また、独身の方も増えていて将来が不安という意見もちらほら。
一人で余生を過ごすのもいいですが、やはり寂しいという感情が湧き上がってくると思います。
そして別のところに目を向けてみると、子供を育てたくても金銭的に辛いこの時代。
子供が都会に上京したくてもお金がない、一人で生活できるのか不安だったりしますよね?
そんな中、NPO法人から画期的なサービスが始まりました!
その名も世代間ホームシェア
一体どのようなものなのか?調べて見ました。
世代間ホームシェアとは?
一人暮らしをしているシニア世代の家に、学生が一緒に住むサービスです。
シェアハウスと一緒だと思う方もいると思いますが、その概要は全く違います。
一緒に住む二人の間にNPO法人の職員の方が入り、二人の生活のサポートをしてくれるのです。
血縁を超えた絆を作ることを目的とした、新しいサービス。それが世代間ホームシェアです。
また、利用する時には面接を行うなど、第3者がきちんと判断してくれるため、安心して利用できるようになっています。
そして同居が開始しても月に一回、NPO法人の方が訪問し、お互いの気持ちを別々に聞き、トラブルが起こらないよう徹底されたサービスがあります。
さらに料金もとにかく安いです!
シニア世代
利用条件
首都圏で一人暮らしをしていて、健康面の問題がなく、自立した生活をしていること。
独立した学生用の部屋と、居間などの共有スペースがあること。
過度の干渉をせず、学生が独立して通常の生活を送れるようにすること。
シニアの方は、家に学生を招き入れるため、まず自立していることが前提のようです。
そして学生の方へ、個室を用意する必要があります。
学生は勉強が仕事と言われているように、勉強の妨げ行為や過度な干渉をする方は対象外のようですね。
メリット
夜間や自身に万が一の自体が起きた時に、一緒に同居している人がいるとしたら安心ですよね。
そして、普段は触れ合いが少ない若者と一緒に過ごすことで、活気が溢れる生活が送れるようになります。
また、過度な干渉がダメなだけであって、日常的に一緒に過ごすわけですから、日常に会話が生まれ、退屈した日々から一転します。
こうして血縁を超えた絆を作り上げて、大切な人を増やすことができます。
学生
利用条件
親元から離れて大都市の大学で勉強していること
シニアとの同居の意思があること
フルタイムの仕事をしていないこと
定められた同居ルールを守ること
※これから都内の大学に入る予定の方も適用されるそうです。
メリット
NPO法人の介入しており、一緒に過ごすシニアの方が学生をフォローしてくれるので安心できます。
シニア世代の方と同様に、普段は触れ合いが少ないシニア世代の方と一緒に過ごすことで、同年代からは学ぶことのできない知識を得ることができます。
思いやりの心を持ち、一緒に協力して過ごすという体験をすることができます。
料金は?
シニア世代の方、学生の方ともに
会員入会金が20,000円
同居期間中の月会費:3,000円
となっています。
また学生の方は
毎月水道光熱費など生活関連雑費20,000円
が加わります。
破格の値段ですよね。
都内の賃貸は1Kでも7、8万はかかります。
場所によってはそれ以上かかるし、もちろんこれに加えて光熱費なども支払わなければならないのでこれはお得ですよね。
申し込み方法
NPO法人リブ&リブのホームページから問い合わせをして申し込み書類をもらいます。
そして必要書類を郵送し、面接、ペアを探し、双方が同意した時点でホームシェア開始となります。
シニア世代の方は面接は基本的に訪問制となっています。
学生の方も遠方で都内に面接にいけないのであれば、状況に応じてスカイプ面談など、制度もしっかりとしています。
気をつける点
賃貸を探すのとは違い、お互いの条件にあったパートナーを探すため、ホームシェアの開始まで数ヶ月かかる場合がありますので注意が必要です。
また、学生は基本的に友達を招いたり、泊めたりはできません。一緒に同居するシニアの方の了承があれば大丈夫ですが、基本的にはNGということを覚えておきましょう。
食事は基本的に別々となっています。
が、双方の話し合いによって作ってもらったり、作ってあげたり、ルールを変更できるようです。
まとめ
最初は赤の他人からのスタートなので、どうしてもルールを決めたりしなければならず、ぎこちないかもしれませんが
お互いが歩み寄ればだんだんと打ち解け、家族のような存在に変わってくるのではないでしょうか。
実際にこのサービスを利用している所でも、毎回夕飯はシニアの方が2人分のご飯を作り、一緒に食事をして
食べ終わったら食器の後片付けは学生が担当するなど、とても微笑ましい環境が出来上がっているところもあります。
契約期間も1年なのでまずはお試しで申し込んでみるのはいかがでしょうか?