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万引き家族はつまらない?カンヌ受賞内容と映画の考察、ネタバレも

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第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画『万引き家族』がパルムドールを受賞しました。

監督は是枝裕和さんです。

日本人が受賞するのは、1997年の今村昌平監督作『うなぎ』以来、なんと21年ぶりです。

そんな映画『万引き家族』ですが、試写映像をみた人の感想が「う〜ん・・・。」という反応が多数のようなんです。
なぜなんでしょう?

そして、受賞したパルムドールとは何なのか?

考察やネタバレを含めて調べてみました。

万引き家族がつまらないと不評?

21年ぶりに日本人が受賞した映画作品『万引き家族』ですが、そのタイトルや内容について不評の声が上がっています。

そのほかにも

日本のイメージが下がる。

万引きを助長するようなタイトルだろ。

万引き家族は日本の恥!

不評の意見としては、このタイトルが日本のイメージにつながるのではないのか?といった内容が多いですね。

この不評に対しての意見がこちら

早速ネット上で議論が繰り広げられていますね。

映画に不評はつきものですが、まだ一般公開されていないのでまずは見てから文句言え!という意見もありました。

『万引き家族』がつまらないという不評情報は、タイトルのイメージによるものでした。

カンヌ国際映画祭とは

ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と併せ、世界三大映画祭の一つです。

1946年からフランス政府の援助を受けて開催されました。

作品は主として、コンクール形式をとる公式選出と、
賞の対象にならない「批評家週間」、「監督週間」に分かれて上映されます。

万引き家族が受賞したパルムドールは公式選出のコンペティション部門内の賞です。

コンペティション部門はカンヌ国際映画祭の中心となる部門となっています。

また、追悼特集や特別招待作品の上映や各国の業者が見て歩くマルシェと呼ばれる見本市も同時に実施されており、数千人の映画製作者(プロデューサー)、バイヤー、俳優などが
揃い、世界各国から集まる映画配給会社へ新作映画を売り込むプロモーションの場となっています。

コンペティション部門の賞

コンペティション部門の賞はパルムドールの他にも賞があります。

・グランプリ
・監督賞
・男優賞
・女優賞
・脚本賞
・審査員賞

パルムドールはコンペティション部門での最高賞で、グランプリはパルムドールに次ぐ作品です。
パルムドールを受賞した作品は他の賞は受賞することはできません。
また、カンヌ国際映画祭の審査員は毎年変わるため受賞する作品の傾向は毎年変わるそうです。

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なぜ感想が「う〜ん・・・。」なのか?

先に結論から。この映画は決してスッキリさっぱりの映画ではないのです。

様々な現代の事件や問題点を詰め込んだ作品なので、観終わった後、考えさせられる作品となっています。

決して、つまらないから感想がないわけではないのですね。

原案として、 親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていた事件がありますが
是枝裕和監督は、これだけでなく、現代の社会問題も模写しているのです。

その内容はこちら

加速する格差社会と失敗者の烙印
執拗な家族愛の押し付け
自己責任による弱者へのバッシング
政府に対する取り組みの不信感

4つにまとめて説明をしていきます。

加速する格差社会と失敗者の烙印

現代の若者と、現代を作り上げてきた功労者で、働き方などによる問題は後を絶たないですよね。

政府も働き方改革と銘打ち、施策に取り組んでいますが明るい光が差した、と実感している人は少ないのではないでしょうか?

今回原案になった年金の不正受給。

やってはいけない、あってはならない行為ですが、その背景を考えずにバッシングをするだけで終わっていますよね。

こうした貧困層が、先進国である日本で増えています。

そして、政府は貧困層に対し、救済措置を施策・検討していますが、その代償として失敗者としての烙印を押され

貧困は個人の責任として処理されてしまっているのが現状です。

執拗な家族愛の押し付け

苦しんでいる貧困者は存在しないものだとして無視をされ、家族愛ばかりが先行している。

どこもかしこも家族の愛について大げさに強調する風潮に、是枝監督は違和感を表明しています。

特に日本は「血縁」というものにこだわりが強いですよね。

外人に対する嫌悪感の強さも、日本は他国より強いと思います。

自己責任による弱者へのバッシング

これはネット社会が生み出したものと言ってもいいでしょうね。

真意を理解せず、面白半分で威嚇したり、弱者を見つけた途端に全員で袋叩きにする。

テレビでもよく見かけるような気がします。

知らない間に加害者になっている、世間は昔に比べてネットの監視力により狭くなりましたよね。

他人に悪口を言われるなんて、ネット以外でありえないんじゃないでしょうか?

もちろん悪に対する批判は正しいと思いますが、是枝監督が伝えたいのは

弱者に対して、自己責任という言葉で片付けてバッシングをする。

この風潮を差しているのだと思います。

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政府に対する取り組みの不信感

是枝監督は、BPOの委員も務めています。

テレビに関して、安倍政権の圧力とも戦っていて
政府のやり方に不信感があるようです。

2020年に開かれる、東京オリンピック招致のキャッチコピーは『今この国にはオリンピックの力が必要だ』です。

是枝監督は、このキャッチコピーに関して、スポーツの祭典なのに、なぜ国を出すのだ?と疑問を抱いていました。

実際今の政権は、色々と問題がありすぎで不信感がある人も多いと思います。

万引き家族のロケ地は?映画のあらすじとみどころ、キャストを紹介

親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件をアイデアに作り上げたという作品です。 監督は「誰も知らない」「そして父になる」などの是枝裕和監督です。 近年問題になっている様々な事件を題材とした人間 ...

万引き家族で表現される社会問題

是枝監督が、映画『万引き家族』で伝えたい事をお話ししましたが、実際に映画ではどのように表現されているのでしょうか?
※ネタバレを含みます。

傷だらけの少女を救った家族ですが、誘拐事件として世間で話題になっていますね。

それに対し「拾ったんです。捨てた人がいるんじゃないですか?」と反論するシーンがあります。

現代においても少女を誘拐したという事件に対し、「保護しただけ」と反論している事件がありますよね。

そしておそらく少女の本当の家族が、報道陣に「なぜすぐに被害届を出さなかったんですか?」と責められています。

内情を知らず、悪と決めつけての質問のようにも捕らえることができます。

さらに、少女は傷だらけで、なぜ傷があるのか?虐待についてもほのめかしていますね。

そして保護した女の人にも同じように虐待されたような傷があります。

このように、ただ単に万引きする家族としての映画ではなく、どこかで聞いたことがあるような事件が盛り込まれている作品です。

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万引き家族の本も発売

5月28日に小説本も出版されます。

 

出典:Amazon

原作というよりは、映画の脚本を元に小説化されたものだと思います。

映画公開前に先読みするのもアリですね。

映画で語られていない内容が盛り込まれているなら、映画鑑賞後に購入するのもいいかと思います。

最後に

万引き家族の映画公開日は6月8日です。

この映画は、答えを出す作品ではなく、見ている人に問題を投げかける作品となっています。

様々なニュース、事件が起きる現代において、自分がどうあるべきなのかを改めて考えてみるのもいいんじゃないでしょうか?

カンヌ映画祭で21年ぶりに受賞した『万引き家族』

公開が待ち遠しいですね。


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