2018年7月19日に全国高校野球岩手大会準々決勝が行われました。
盛岡大学付属高等学校vs盛岡商業高等学校
強豪の盛岡大付がホームスチールで盛岡商に見事サヨナラ勝ちしました!
ベスト4に進出した盛岡大付について調べてみました。
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サヨナラホームスチールで勝利
盛岡大付は初回に先制し、6回に同点に追いつかれるもすぐに勝ち越し。
そのまま最終回まで行き試合終了かと思いました。。。
しかし9回表、2死から盛岡商のエース新谷がライトスタンドへ満塁ホームランを放ち一気に3点差と試合をひっくり返しました。
勝利を諦めなかった盛岡大付は連打で同点に追いつき、なおも2死でランナー1、3塁のチャンス!
ここで一塁ランナーが投球前にわざと飛び出し、相手投手がプレートを外して一塁走者に目を向け、けん制をしようとします。
するとその瞬間三塁ランナーは既にホームイン。
ランナー同士の見事な連携プレーでしたね!
ディレードスチール
ホームスチールという言葉が飛び交っていますが、細かく言えば始まりは「ディレードスチール」と言われるものですね。
ディレードスチールとは牽制球や返球のすきをついて盗塁しようとする技です。
わざと大きくリードをとって牽制球を投げさせ、塁に戻らず次の塁に進んだり、捕手が投手に返球するすきをついたりします。
今回はこのディレードスチールを使い三塁ランナーとの連携でホームスチール成功という形になりましたね!
ホームスチールを行った動画を見ると簡単そうにやっていますが、一塁ランナーの絶妙なリードやフェイクと三塁ランナーの見事なスタートのタイミングがあってこそ成立した技です。
もちろん油断してしまったのもあるとは思いますが、サヨナラのチャンスでしかけるのはかなり高いリスクがありますからここで仕掛けたのは凄いですね(笑)
実は昨年2017年春のセンバツ甲子園でも健大高崎高校が2塁走者を利用したホームスチールを行い最終回に同点に追いついています。
通常、三塁にランナーがいる場合は、牽制球や盗塁したランナーへの送球は警戒してあまりしない事が多いですが、サヨナラ負けするかもしれないという緊迫した状態でアウトが取れると思って反射的に投げてしまう事が多いのかもしれませんね。
プロ野球でも2004年のオールスターゲームでお祭り男の新庄選手がホームスチールを決めています。
これは他にランナーがいなく3塁ランナーの単独スチールですが、捕手が投手へ返球した際にスタート切るパターンのホームスチールです。
実際このホームスチールはそうそうやらないです(笑)
それをオールスターで決めた新庄選手はやはりスターですね(笑)
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ホームスチールを決めた選手は佐々木俊輔選手
サヨナラホームスチールというかなりレアな技を成功させ見事本塁を踏んだのは2年生の「佐々木俊輔」選手です。
佐々木選手の凄い所は今回のホームスチールだけではありません。
7月15日の岩手大会3回戦でも花巻南に逆転サヨナラ勝ちをしています。
1点差を追う最終回の盛岡大付の攻撃。
2死ランナー1、2塁で打席にたったのが佐々木俊輔選手。
しかし打席に立っていた佐々木選手の目には涙が。
「ここで負けるわけにはいかないと思っているうちに、気持ちが高ぶった」と語っています。
直前の打席でファールフライでアウトになった3年生の佐々木大樹選手が伝令に走ります。
「他のチームとは思いが違うだろ。」泣きながら佐々木俊輔選手の頭を叩いてベンチに戻っていきます。
「声をかけられて力が抜けた」と語った佐々木選手は、2ボール2ストライクからの6球目を思い切り引っ張りました!
一塁線に転がった打球は野手の前で跳ね、安打となりライト線に転がる間に逆転サヨナラのランナーがホームイン!
このサヨナラヒットやホームスチールとかなり強い印象を与えた佐々木選手ですが、まだ2年生というのは凄い所です。
まだこんな話は早いですが、来年の新チームはキャプテンとしてチームを引っ張っていく選手かもしれないですね♪
このままの勢いで甲子園出場か!
見事ベスト4に進出した、盛岡大付ですが、次に対決するのは盛岡市立です。
実力や実績で考えると盛岡大付が勝利する可能性が高いですが、今年の岩手の夏の大会は色々と見ていて面白い事が起こっているので、何が起こるかわかりませんね(笑)
決勝に進出した場合は、優勝候補の花巻東か一関学院と対決する事になります。
今年の春の大会、そして昨年の秋にも一関学院に敗れています。
しかし忘れてはいけないのが昨年の夏、岩手の夏を制したのは盛岡大付です!!
昨年の甲子園では準々決勝まで勝ち進んでる強さがあります!
どちらが相手でも2試合連続サヨナラ勝ちを決めている勝負強さで甲子園に行く可能性はかなりありますね!
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Twitterでの反応
3塁ランナー走るそぶりを見せるも戻れる手前で止まりそれを見た1塁ランナーが察して走るも擬走で、投手が1塁ランナーに気を取られている間にホームスチールで勝負あり!美しい流れや
— こぐぴー (@JustaWay1127) 2018年7月19日
9回表2死から逆転満塁ホームラン、その裏同点に追いつかれてホームスチールでサヨナラとか、すごすぎる。観てたら感情が、頭が追いつかないな。 https://t.co/jzdJ9tLfyb
— いい とる (@ruuuuuuto0310) 2018年7月19日
ホームスチールでサヨナラ勝ちはかっこいすぎる、表に満塁本塁打打たれてその裏に同点追いついてサヨナラ勝ちってこれぞ高校野球
— あ (@ayakyu___) 2018年7月19日
言うまでもなく、ホームスチールの話題で持ちきりですね(笑)
今回のホームスチールの成功の鍵はランナー2人の絶妙な連携という所が大きいですが、相手投手が、左投手だったのもかなり大きいですね。
実際、左投手は常に一塁ランナーが見えてる状態ですし、かなり目に入ります。
そして逆に三塁ランナーには背を向けている状態になるので見えずらい。
つまり今回のホームスチールはかなり良い条件が揃っていたと言えますね!
それでももちろん、簡単は事ではないですが(笑)
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最後に
2試合連続でサヨナラ勝ちとノリにノッテいる盛岡大付。
このまま優勝し2年連続の甲子園を決めて欲しいですね!
そして高校野球を見ていて改めて思ったことは、最後まで何があるかわからないから、油断してはいけないし、諦めてもいけないという事ですね。
毎年色んなドラマが生まれる高校野球ですが、この後はどの地区でも強豪が沢山残っていく中でまたどんな事が起こるのか!
そんな事を考えながら見るのもまた面白い夏だと思います。