近年、全国的に急激に増えている「こども食堂」
民間発の食堂であり、現在では地域で一丸となって開催するなど、その規模はどんどん拡大しています。
また、当初は貧困家庭に向けた食堂とされていましたが、現在はその根底も変わってきています。
けれど、こども食堂と言われてもどんなものなのか?参加者と開催者双方の仕組みやメリットとデメリットについてまとめてみました。
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こども食堂とは?
2012年、あるお店が打ち出した企画が始まりとされています。
そのお店は東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」というお店です。
コンセプトは「こどもが1人でも安心して来られる無料または低額の食堂」
近年共働きが増え、貧困の差も激しくなった世の中で、一人でご飯を食べているこどもや、満足にご飯を食べることができない、といった現象が増えています。
そんな中、立ち上がったのがこの「こども食堂」というものなんですね。
また、現在ではその数は全国で2,200箇所を超えているようです。
この「こども食堂」というものは開催している場所により仕様は様々です。
こども食堂という名前を受け継いでいるだけで、開催者は地域の方々やボランティアの方々など、簡単にいってしまうと統一されたものではありません。
料金についても無料のところや有料のところがあったりします。
ただ、料金設定は低価格という部分は全国的に共通のようですね。
開催日についても月に1〜2回のところもあれば、平日5日間のところもあります。
これについても共通しているのは夕食どきに開催されるというところですね。
また、こども食堂という名前ですが大人も食事を一緒にすることができ、現在では全ての人が食事をできるところばかりです。
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参加者のメリット
・料金が安い(無料のところもあり)
・安全で安心、健康的な食事が取れる
・1人で食事をするわけではないので寂しいと感じない
・アットホームな雰囲気の場所が多く、落ち着いている
・子供同士のコミュニケーションの場所として活用
・ママさんたちのコミュケーションとしても評判
やはり一番の魅力は料金の安さですね。(名目上、食事代ではなく参加費といいます)
子供に関しては参加する場所に応じた条件「お手伝い」をすることにより無料のところもあります。
有料の場合でも50円や100円、高くても300円や500円でご飯を食べることができます。
また、大人の場合は子供より割高になっていることが多いですが、子供・大人共に無料のところもあります。
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参加者のデメリット
・貧困層と思われる
・知名度がなく1人で入りづらい
メディアなどで取り上げられ、貧困層の子供が行くところ、というイメージがついてしまっているのが現状です。
ですが、上記で記述した通り、誰でも食事ができる+コミュケーションとして利用する方も増えており、イメージの払拭も近いのではないでしょうか。
また、富裕層の子供も「孤食」という問題もあり、安い=貧乏人という発想は安易で古いイメージなのかなと思いますね。
開催者のメリット
・地域の活性に役立てる
・誰かの役に立てる
儲けるとかそういった物欲を満たすものはありません。
地域の子供たちに笑顔になってほしい、事情を抱えた家庭に少しでも役に立ちたいなど、心を満たすものがメリットといえますね。
自らが主催者になるには、一緒に活動してくれるサポーターや、食品安全上の取り扱いなど、片手間でできることではありませんのでオススメしないです。
ご自身の住んでいる地域で開催している団体に参加するのが一番いいかなと思います。
参加といっても、寄付・食材などの提供・ボランティア活動といった様々な方法がありますので、興味がある方は自分にあった内容で参加してみるのはいかがでしょうか?
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開催者のデメリット
・主催者はハードルが高い
・自分が意図しない参加者もいる
上記でも述べましたが、人に食品を提供する以上はそれなりのハードルがあります。
また、開催する場所も学校の近くであったり、子供が一人で通える場所で開く必要があります。
商いとして成立するために開かれているものではありませんので自身に余裕が無いと難しいのも現状です。
また、例えば寂しい子供たちに提供したいと思っていも、続けていくには家族での参加を拒むわけにもいかず大人も参加したり
そもそもこども食堂にわざわざ来る必要があるのか?といった参加者が来る可能性もあります。
開催者が参加者へのカテゴリー分けをどこにするのか?
分けるとしてもそれが差別に繋がっていないか?など
配慮が必要になってきます。
まとめ
民間が始めたこの企画が、ここまで大規模に発展していくって素晴らしいですよね。
冷たいとされるこの世の中でも、だからこそこういう場所は必要なんじゃ無いかと思います。
現在では地域団体で開催しているところが多く、利用者も100万人を超えたという報道もあります。
気になった方や、今まで利用したいけどどこか行きづらい、という方
今ではこれだけ多くの方が利用しています。
一度試しに行ってみるのはいかがでしょうか?
何事も自分で体験してみないとわかりませんよね。